不用の着物 無駄なく再生 江刺 布Fふの会、初の作品展【奥州】
奥州市江刺区の着物のリメークサークル「布F(ふ)ふの会」(高橋睦子代表)は、同区西大通りの民家で初めての作品展を開いている。工夫を凝らして再生した衣類やバッグ類などが展示され、来場者の関心を集めている。22日まで。
不用になって処分される着物が多く「もったいない」と地域の趣味の教室で学んだ高橋さんら2人が2013年に結成。現在は60~70代の仲間7人が月2回施設に集まり、知人らから「これ使って」などと提供される着物を再生している。
展示会場は、県立江刺病院北側道路沿いにある会員の一人、箱石嘉子さん宅。「和布で楽しむリメイク作品展」と題し、人気のチュニックやコート、チョッキ、バッグなど約100点を展示。3000円前後で販売する作品もある。
大島紬(つむぎ)に裏を付けて刺繍(ししゅう)を施したものや羽織の袖や丈を詰めただけの作品、袖部分を縫ったバッグインバッグ、名古屋帯を活用したバッグ収納袋などバラエティーに富む。
着物を全て残さず生かすため、会場ではパッチワークなどに活用できる端切れの100円詰め放題や余り生地の500円販売なども行っている。
高橋代表(74)は「生地が立派な着物の良さを生かし、あれこれアイデアを出しながら作るのは楽しい。生まれ変わった作品をぜひ見に来てほしい」と話している。
開催時間は午前10時~午後3時30分(最終日は正午まで)。