一関・平泉

26機 風捉え悠然 バルーンフェス 本格飛行で魅了【一関】

カラフルな熱気球が続けざまにゴールを目指した競技飛行=一関東第2工業団地

 熱気球イベント「一関・平泉バルーンフェスティバル2017」(実行委主催、岩手日日新聞社など後援)は2日目の21日、一関市狐禅寺の一関水辺プラザを主会場に競技飛行が行われた。前日は天候不良で断念したことで今回初の本格飛行となり、次々と舞い上がるカラフルな熱気球が大勢の見物客を魅了した。

 競技飛行は国内最高峰レース「ホンダグランプリ」の第3戦として実施され、国内外のトップクラスのパイロットによる26機がエントリーした。

 同日朝は曇り空で実施が懸念されたが、最終的に午前の競技に「ゴーサイン」が出されると、選手は一斉に準備に取り掛かり次々と離陸。バーナーの音を響かせて大きく膨らんだ熱気球が飛び立つと、堤防上の見物客は迫力あるシーンに見入っていた。

 パイロットは高度で向きが異なる風を巧みに捉えながら、競技本部が定めたゴールを目指す「フライ・イン」など1度の飛行で3種類の競技を繰り広げた。

 ゴールの一つとなった一関東第2工業団地で見学した一関市山目の佐々木泰彦さん(55)は「天気が心配だったが、飛んでくれて良かった。今度はぜひ乗ってみたい」と笑顔で語っていた。

 同日は午後の競技飛行も行われたが、熱気球の係留体験搭乗の実施は見送られた。

 最終日の22日は午前6時30分から最後の競技飛行が予定されているが、台風21号の影響で実施は難しいとみられ、実行委では6時に判断することとしている。

雨を突き炎の競演

 一関・平泉バルーンフェスティバル2017のバルーンイリュージョンが21日夜、一関市の磐井橋下流(一関一高側)で行われた。あいにくの雨で気球上部の立ち上げはなかったが、磐井川両岸に大勢の観客が詰め掛け、バーナーによる炎のパフォーマンスを楽しんだ。バルーンイリュージョンは11機が参加。各機は音楽に合わせてバーナーを操作し、雨を突いて炎を激しく立ち上げた。傘を差した観客たちは熱演に盛んな声援と拍手を送っていた。 

 
▲あいにくの雨でバーナーバージョンとなったバルーンイリュージョン。各機が炎の演技を繰り広げ、大勢の観客の声援に応えた
 
 ▼[動画]フェスティバルの様子

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