一関・平泉

地場産仕込み新味 JA6次産業化セミナー受講生 ドレッシング5品販売【一関】

6次産業化セミナーで開発したドレッシングをアピールする(左から)阿部さん、小野寺さん
和がらしやイチゴなどの地元農産物を使ったドレッシングはオリジナルの味わいが魅力

 JAいわて平泉が2016年度に主催した6次産業化セミナーの受講生は、地元農産物を使用したドレッシングを販売している。一関市や平泉町で生産された野菜や果物の持ち味を生かして開発し、特色ある商品に仕上げた。

 セミナーは5回シリーズで、両市町の農業者らが地元農産物をドレッシングに加工する製造実習に取り組んだ。

 22日に市内で開かれた軽トラ産直では、これまでに商品化された5品のドレッシングが売り出された。県認定「食の匠(たくみ)」で漬もの処きら里代表の小野寺郁子さんが平泉町産和がらしを使った「長ねぎ醤油ドレッシング」、同市花泉町花泉の阿部和恵さんが地元産イチゴとゴボウを用いた「苺蒡(いちごぼう)ドレッシング」、同町涌津の野菜ソムリエ渡邊淳子さんが自家生産野菜で作った「美(ビ)ーツドレッシング」「とまとたっぷりドレッシング」「玉ネギとネギのピリ辛ドレッシング」が並んだ。

 このうち「長ねぎ醤油ドレッシング」は、小野寺さんの「和がらしの油でドレッシングを作ってみたかった」との思いから、平泉町長島で60年以上まき続けられてきたという和がらしの粉と種から搾った油が使われている。濃厚な味わいでステーキやハンバーグなど肉料理との相性もいい。道の駅平泉や毛越寺門前直売あやめで取り扱っている。

 「苺蒡ドレッシング」は、イチゴの酸味とゴボウのコクが特徴的で、野菜のほか、カルパッチョや空揚げのソースにもなる。イチゴを自家栽培する中で規格外のイチゴも生かしたいと考えていた阿部さんは、すりおろしたゴボウを入れる「ふすべもち」をヒントに、だしになる野菜としてゴボウをイチゴと組み合わせたという。阿部さんは「道の駅やホテルなどに出させてもらいたい」と今後の展開に意欲を示す。

 商品やセミナーに関する問い合わせは、同JA営農振興課=0191(23)9176=へ。

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