小沢氏17選 岩手3区 藤原氏に3万3658票差 衆院選いわて
「1票の格差」是正のため区割りを変更する公職選挙法の改正に伴い、定数が前回から1減の3となった県内小選挙区では、岩手3区は自由党代表で無所属の前職小沢一郎氏(75)が17選を果たした。1区は希望の党公認の前職階猛氏(51)が5選、2区は自民党公認で五輪相の前職鈴木俊一氏(64)が9選を飾った。全国的には自民が大勝したが、県内では自民、希望、無所属で議席を分け合った。比例代表東北ブロックに重複立候補した自民前職の1区高橋比奈子氏(59)、3区藤原崇氏(34)は3回連続で復活当選した。
旧4区(花巻市、北上市、奥州市、金ケ崎町、西和賀町)に旧3区の一関市と平泉町が編入される形となった岩手3区では、小沢氏が13万229票を獲得し、旧4区時代から3度目の対決となった藤原氏に3万3658票差をつけた。
小沢氏は、一時希望の党への合流を検討したが、自由党代表としての立場を考慮するとともに、野党共闘に配慮する意味も込めて無所属での出馬を決断した。共産党が自主的支援、民進党、社民党も自主投票としたことで、小沢氏が野党系の候補として事実上一本化された形となった。公示後の13日に初めて選挙区入りして事務所、連絡所を回って陣営の引き締めを図ったほか、20、21の両日には計23カ所で街頭演説を行い、自ら最後の追い込みを掛けて着実に票を固めた。
藤原氏は、衆院解散直後から新たに選挙区となった一関、平泉両市町を重点に活動を展開。公示日の10日には党総裁の安倍晋三首相、13日には小泉進次郎筆頭副幹事長が応援に駆け付け、後半は選挙区内の各市で総決起大会を開くなど草の根の活動を展開したが、今回も及ばなかった。