北上・西和賀

診療所 8日から休業 西和賀 入居施設休館で 増田医師、再開に意欲

患者の話に耳を傾ける増田医師(左)=2日、緑陰診療所。8日から休業となるものの、再開に意欲を見せる

 元沢内病院長の増田進医師(83)が運営する西和賀町沢内字貝沢の緑陰診療所は、8日から休業する。「ホテル森の風 沢内銀河高原」の一室で診療してきたが、同ホテルが11月から休館となったために決断した。苦境に立たされたものの、「患者さんのためにもまだやめるわけにはいかない」と再開に意欲を見せている。

 増田医師は盛岡市出身。東北大医学部を卒業し、1963年に旧沢内病院(現・町立西和賀さわうち病院)に外科医として着任。以来36年にわたり、旧沢内村の地域医療を支えてきた。在任中は沢内病院長や村健康管理課長も務めた。

 1999年から宮古市内の医療機関に勤務。2007年に雫石町で緑陰診療所を開設し、09年に同ホテル内に移転した。

 診療所開設を機に、画一的な治療を施す保険診療から、「患者の皆さん一人ひとりと向き合って診療したい」と鍼(はり)治療による自由診療を行ってきた。

 同ホテルの休館が知らされたのは10月下旬。隣接する銀河高原ビールの全株式が長野県の事業所に譲渡されるのに伴い、ホテルも経営譲渡が決定したと発表された9月の時点では、ビール会社とともにホテルも従来通りの営業が決まっていたことから、「続けられると聞いていたので正直驚いた」と胸の内を明かした。

 週3回の診療で受診する患者は1日当たり10~15人。地元のほかに町外や秋田、山形など県外から通院する人もいるという。西和賀町沢内の中村イリさん(82)は「沢内病院長時代も診てもらっていた。治療を受けると楽になるので助かっていた」と感謝を口にし、秋田県横手市の髙橋一弘さん(72)は「できることなら早く再開してほしい」と切望する。

 年齢を考慮し、増田医師は「(これを機に)休もうと思った」と吐露するも、「患者の皆さんに必要とされるうちは続けなければ」と決意。7日の診療を最後に一旦休業するが、「新しい場所を見つけて、一日も早く再開したい」と意気込む。

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