一関・平泉

初出場で栄冠 全国障害者スポーツ大会 一関・谷崎さん 挑戦実り達成感

えひめ大会の卓球競技で金メダルを獲得した谷崎さん

 一関市の谷崎淳一さん(43)=東北電力一関営業所=は、愛媛県で開かれた第17回全国障害者スポーツ大会「2017愛顔(えがお)つなぐえひめ大会」の卓球競技で県勢第1号の金メダルを獲得した。初出場でつかんだ栄冠に、家族や職場の同僚ら関係者も祝福。谷崎さんは「全勝して岩手に帰ろうと思っていた。結果を出せてほっとしている」と喜ぶと同時に「自分の実力がどこまで通用するか試したい」と次の挑戦に意欲を燃やしている。

 えひめ大会の卓球競技は10月28、29の両日、愛媛県松前町を会場に障害区分別でリーグ戦が行われた。両腕が短いという身体障害を持つ谷崎さんは大阪府、佐賀県の両選手と対戦。5種類のサーブと持ち味の速攻で2試合とも3-0でストレート勝ちし、初のタイトルを手にした。

 谷崎さんは久慈市出身。中学時代はサッカー部だったが、進学した高校にサッカー部がなかったため、やむなく卓球部に入部したことがきっかけになった。「やるからには上を目指そう」と懸命に練習し、地区予選を突破できるレベルの実力を身に付けた。

 社会人になってからは卓球大会に出場することはなかったものの、昨年の希望郷いわて大会に出たいという気持ちが湧き、練習を再開。いわて大会には出場できなかったが、毎週土曜日の練習と動画サイトでのサーブ研究、全国各地で開催される障害者大会への出場などで実力を高め、えひめ大会で念願がかなった。

 応援してくれた妻にメールで金メダル獲得を報告した際には「おめでとう」と祝福を受けたという谷崎さん。職場の上司に練習に付き合ってもらったこともあり、勤務先を含めた周囲の理解ある対応に感謝の気持ちを忘れない。

 次の目標は障害区分に関係なく対戦できる大会への挑戦で、谷崎さんは「ここまでやってきたことに間違いはなかった。自分のレベルでどこまで通用するか試してみたい。続けられる限り続けていきたい」と意気込んでいる。

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