花巻

丹精込めた1200点 菊花全国大会 最高賞に遠藤さん(相模原)【花巻】

丹精込めて育てられた菊花作品の数々を見て楽しむ来場者
菊愛好者が出来栄えを競った全日本菊花連盟の全国大会花巻大会

 全日本菊花連盟(中村幸男会長)の第53回全国大会花巻大会は10日、3日間の日程で花巻市湯本の花巻温泉ホテル千秋閣で開幕した。全国各地の愛好者が丹精込めて育てた約1200点の菊花を出品。初日は審査を行い、最高賞の内閣総理大臣賞など入賞作品を決定、表彰した。

 栽培技術の向上や品質改良などを目指して年に1度開催。花巻大会は2009年の第45回大会以来2度目で、実生花(みしょうか)や根引花(ねびきか)、新花、古花など17部門計55種目に、北海道から鹿児島県までの愛好者から1192点が出品された。

 審査後に行われた表彰式で中村会長は「長雨と日照不足、台風と育てるのに気の張る毎日だったと思う。厳しい環境の中、立派な物が作られた」とあいさつ。大会名誉会長を務める達増拓也知事、大会長の上田東一市長のあいさつに続き、佐々木順一県議会議長らが祝辞を寄せ、特別賞受賞者にそれぞれ賞状、記念品を贈った。

 最高賞の内閣総理大臣賞に輝いたのは、新花・太管種目に出品した遠藤吉和さん(73)=相模原市=。同連盟の公認指導員、公認審査員も務めている。他の全国大会も含め日本一は今回で4度目。菊作りを始めて38年になるという遠藤さんは「感激で言葉に言い表せない。良い花を咲かせるには手抜きをしないこと。この感激を忘れずこれからも精進したい」と喜びを語った。

 出品作品の一般公開は同日午後に始まり、11日は午前6時から午後6時まで、12日は午後2時まで。次回は福岡県宗像市で開かれる。

 最高賞を除く県関係と主な受賞者は次の通り。(敬称略)

 ◇県関係▽全日本菊花連盟会長賞=沼川春夫▽花巻大会長賞=武藤泰則▽花巻観光協会長賞=三浦秀雄▽花巻大会賞=米城榮二

 ▽文部科学大臣賞=遠藤英一(宮城県)▽厚生労働大臣賞=岡野茂穂(茨城県)▽農林水産大臣賞=水田佐代子(富山県)▽国土交通大臣賞=高橋健人(神奈川県)▽環境大臣賞=今川誠一(石川県)

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