夜景、宝石のごとく お泊まりは高級感漂う【北海道紀行 函館・大沼】
日が落ちた頃、函館観光の大定番である夜景を見ようと函館山に上った。ロープウエーは定期点検中だったため、登山バスを利用。照明が落とされた車内で車掌が見どころをアナウンスしてくれ、期待が高まった。
気温が市街地よりも低い山頂は、ダウンコートや帽子などで厚着した人でにぎわっていた。人混みをかき分けるようにして目にしたのは、夜空の星を集めて北海道のくびれをかたどったような見事なシルエット。闇に浮かぶ幻想的なきらめきに寒さもしばし忘れた。
夜景の余韻に浸りながら、函館駅から列車で約30分の大沼公園駅近くにあるホテル、大沼鶴雅オーベルジュ「EPUY(エプイ)」へ。フロントにはシャンデリア、バーラウンジではSLの模型やジオラマが出迎えてくれ、高級感あるしつらえに夢見心地になった。
大沼から半径80キロ圏内の食材にこだわった食事は見た目にも美しく、近海の魚介類のスープ「函館ブイヤベース鉄鍋仕立て」、牛肉が口の中でとろける「北海道産牛頬肉のカルボナード」などをいただいた。
■協力 北海道観光振興機構
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