一関中付近でクマ 目撃2件 登下校 安全見守る
一関市真柴の一関中学校(福井信夫校長、生徒246人)周辺で12日から14日にかけ、成獣とみられるクマ1頭の目撃情報2件が市に寄せられた。人への被害は確認されていない。生徒の通学路に近く、住宅団地もあることから、市は17日まで周辺のパトロールを強化。同校は、教員が生徒の登下校の時間に合わせて通学路で見守りをしている。
市農地林務課と同校によると、12日夕方に同校から約200メートル南側で住民がクマを目撃。14日午後5時すぎには、部活動を終えて中田団地方面に歩いて帰宅途中の生徒が学校の敷地そばの側溝でクマを目撃した。
同課は、目撃情報があった2カ所の位置から同じクマとみている。最初の目撃情報を受け、13~17日の午後4時半~6時に周辺をパトロール。地元猟友会も警戒に当たっている。
同校は、13日と15日に全校生徒にクマの目撃情報があったことを伝えたほか、保護者に一斉にメールを送り、登下校の際の注意を促した。17日までは教員が登校時間帯に団地などで立哨活動を行う。
中田団地内では5月にもクマの目撃情報が複数寄せられ、子グマ1頭が保護された。市農地林務課の小山敏典林務係長は「クマを見掛けても絶対に近づかないでほしい。クマは冬眠前なので、団地内では外に餌になる物を置かないよう心掛けてほしい」と話している。