一関・平泉

本寺の魅力発信 岩手大生がサークル結成 でらでら荘園隊 若者目線で応援【一関】

若神子亭での収穫祭で新米の試食を提供する「でらでら荘園隊」の学生。地域おこしに向け、若い感性を生かして活動する

 一関市厳美町本寺地区にある国史跡の骨寺村荘園遺跡を実習で訪れている岩手大農学部食料生産環境学科の学生18人は、サークル「でらでら荘園隊」を立ち上げ、伝統ある農村風景を残し、地域おこしにつなげるため動きだした。本寺地区の行事に参加して住民と交流を深めるとともに、ガイド活動や特産品を生かした商品開発などを視野に、専門分野を生かしてできることを模索する。

 農村地域で安全・安心な食料を生産するための知識や技術を学ぶ同学科農村地域デザイン学コースの2年生が、中世の絵図に描かれた景観が残る遺跡の保護を目指し、大学生の発想力や若さを生かした地域活性化を狙いに結成した。

 活動は春に始め、昔ながらの曲がりくねった小区画水田が残る遺跡内での田植えや稲刈りに参加した。正式にサークルとなった10月末には、骨寺村荘園交流館(若神子亭)で開かれた収穫祭でボランティアをした。年内は土水路の泥上げ作業のほか、荘園内で収穫されたコメを中尊寺に奉納する「米納め」に加わり、地域住民と親睦を深める。

 サークルとして、月1回は本寺地区に出向いて活動する予定。特産カボチャ「南部一郎」など地場産品を生かした商品開発のほか、遺跡内を案内するガイドとしての活動を目指し、地域おこしに向けた学生の考えを地域住民にプレゼンテーションするなどして活動の幅を広げていく。インターネット交流サイト(SNS)を活用して情報発信にも努める。

 代表の佐藤瑞穂さん(19)=矢巾町=は「中世の水田の姿がそのまま残っている素晴らしい場所が(県内に)あって驚いた。地域の人たちは学生にも優しく、温かく接してくれる」と魅力を語り、「何度も本寺地区を訪れて溶け込み、地域おこしのため地元の人たちと一緒に活動したい。若い世代の新しい発想で頑張りたい」と意気込む。

 本寺地区地域づくり推進協議会の佐藤勲会長は「景観の維持に向けて若い人たちと仕組みづくりができればうれしい。地域の人だけでは考えもマンネリになりがちだ。学生の力は地域の起爆剤になる。仲間として活動したい」と期待を寄せる。

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