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文化審が登録有形文化財答申 花巻温泉旧松雲閣別館 旧県知事公舎洋館 3市町の5件【岩手】

花巻温泉旧松雲閣別館(花巻市教委提供)

 文化審議会(馬渕明子会長)は17日、花巻市の花巻温泉旧松雲閣別館、金ケ崎町の旧県知事公舎洋館など3市町の5件を登録有形文化財(建造物)に指定するよう林芳正文部科学相に答申した。指定されれば、本県の同文化財は88件となる。

 答申されたのは、花巻温泉旧松雲閣別館のほか、旧県知事公舎洋館、旧千田正家住宅主屋、同住宅板倉(以上金ケ崎町)、旧上有住小学校校舎(住田町)の5件。

 花巻温泉旧松雲閣別館は、1927年に木造2階建ての高級旅館として建築、開業した。屋根は赤色釉薬(ゆうやく)の花巻瓦葺(ぶ)き。手すきガラスを使用し、鉄くぎを一切使用しない組み立て方式。延べ床面積1679平方メートル。61年の昭和天皇行幸啓時の貴賓室や浴室なども残されている。2002年に閉館した。一般公開はしていない。

 旧県知事公舎洋館は、1927年に建築された同公舎の応接部。木造平屋建てで、床面積56平方メートル。同公舎は71年に解体されたが、応接部は同町のものとして残された。玄関奥にホール、左手に応接室、隣に控室を配置している。応接室の天井は中心飾りから放射状に天井板を張っており、知事公舎にふさわしい意匠を備えている。

 旧千田正家住宅は、参院議員を3期15年、県知事を4期16年務めた千田正(1899~1983年)の生家。1930年に建築された。主屋は木造2階建てで、延べ床面積123平方メートル。1階に座敷と食堂、2階に和室2室の構成で、モルタル塗りの外壁に丸窓など、和洋の要素を調和させた外観を有する。主屋北側に板倉があり、基礎上に土台を巡らし、柱を密に立て柱間に横板を落とし込んでいる。

 同洋館と同住宅は隣接し、95年度から千田正記念館として公開。2011年の東日本大震災で被災したが、13年に修復工事が行われた。

 旧上有住小学校校舎は木造2階建てで、延べ床面積886平方メートル。1928年ごろに建てられた。明治末期の建築様式を残す左右対称のモダンな校舎で、屋根構造は梁(はり)と木材を交差させた合掌を三角形に組む「洋風小屋組」。気仙大工の技術を結集した建物となっている。

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