一関・平泉

松栄堂と女子児童コラボ チョコトロ団子販売 甘さ控えめ、魅力前面に【一関】

一関小の児童と松栄堂がコラボしたチョコトロ団子。個数限定で販売している
中には、とろみのある甘さ控えめのチョコクリームが入っている

 一関市の松栄堂(小野寺宏眞代表取締役社長)は、一関小学校の女子児童とコラボした「チョコトロ団子」を限定販売している。小学5、6年生が模擬会社を経営する「ジュニアエコノミーカレッジ(JEC)inいちのせき」の取り組みで考案した商品。同社では、児童の発想を生かした銘菓を広くアピールしている。

 一関商工会議所青年部が主催したJECには市内の小学校から児童約40人が参加し、グループに分かれて模擬会社を設立。10月に開かれた「福の市」でパンや弁当、お菓子など自分たちで仕入れた商品を販売した。

 チョコトロ団子を考えたのは同小5年生の長谷川花帆さん、石黒芽生さん、吉田まほさん。3人はJECで会社「SMOK」を設立し、6月ごろから同社と商品開発し、福の市では販売開始から数時間で約50箱を完売した。

 同社の商品「ごま摺(す)り団子」がベース。中身のチョコクリームは児童たちの「大人から子供まで好まれるように」との考えから甘さは控えめで、ごまのすり蜜のようなとろみが特徴になっている。包装紙に書かれているロゴの一部も児童たちでデザインした。

 同社が小学生とコラボ商品を販売するのは今回初めて。経営企画部の金森修部長は「チョコと生地の相性がとても良い。あんの特徴であるとろみを商品名に入れたりと、ブランド価値を前面に押し出す重要性をこちらが教えてもらった」と感心していた。

 SMOKの社長を務めた長谷川さんは「商品になるなんて考えてもいなかったので、とても驚いている。多くの人に食べてもらいたい」と期待している。

 限定1000箱で、県内の同社直営店で取り扱っている。一箱(8個入り)税込み648円。同社によると、手直しを加えて通常商品化する考えで、今後は1~3月を中心に販売するという。

momottoメモ

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