一関・平泉

難病患者、支援願い 自販機設置 修紅高へ感謝状

菅原校長(前列左から2人目)に感謝状を贈る千葉代表理事(同3人目)

 県難病・疾病団体連絡協議会(千葉健一代表理事)は、売り上げの一部が県内の難病や慢性疾病を抱えた患者の活動に寄付される自動販売機を設置した一関市字東花王町の一関修紅高校(菅原清校長、生徒406人)に感謝状を贈った。

 同協議会は、県内の難病、疾病患者でつくる33団体の約3000人が加盟。患者らの交流会や医療講演会などの活動の一助にしようと、売り上げの一部が活動資金として寄付される自販機の設置を働き掛けている。

 看護進学コースの生徒が、夏に同協議会の研修会に参加して支援付きの自販機があることを知ったことと、生徒から体育館への自販機設置の要望があったことから同校が設置を決めた。1本の購入で1円が協議会に寄付される。

 22日に同校で行われた感謝状贈呈式には、千葉代表理事や菅原校長、看護進学コースの生徒らが出席。生徒が「立派な看護師になれるよう頑張る」などとつづった色紙を千葉代表理事にプレゼントした。千葉代表理事は「一度きりの人生を豊かに送りたいと活動している。皆さんの力を頼りに頑張る」と謝意を伝え、菅原校長に感謝状を手渡した。

 菅原校長は「自販機の設置がいろいろな人の力になれると感じる。つながりができてうれしい」と語り、1年の小岩美悠さん(15)は「難病の患者は増えているが、看護師は少ないと聞く。高校生でもできることをして、少しでも支えになりたい」と目を輝かせた。

 支援付きの自販機は2015年の奥州市水沢区を皮切りに花巻市、金ケ崎町に続き4カ所目で、学校への設置は初めて。

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