北上・西和賀

待望の初滑り満喫 夏油高原スキー場 今季プレオープン 11月は3年ぶり【北上】

待望のプレオープンとなり、ゲレンデで初滑りを楽しむスキーヤーら=北上市和賀町、夏油高原スキー場

 北上市和賀町岩崎新田の夏油高原スキー場は23日、プレオープンした。この日を待ちわびた県内外のスキーヤー、スノーボーダーが早速ゲレンデへ繰り出し、今シーズンの初滑りを楽しんだ。

 同スキー場では、最近の降雪で山頂の積雪は60センチ(23日、非圧雪)に達し一部コースが滑走可能となり、3年ぶりに11月中のプレオープンとなった。同スキー場の上質のパウダースノーを求め、県内や東北をはじめ北海道、関東地方などから約600人が来場した。

 時折雨や強風に見舞われたものの、スキーヤー、スノーボーダーは新雪のゲレンデで、思い思いのシュプールを描いていた。宮城県から高校の部活動で訪れた遊佐由基君(古川工業高3年)は「毎年ここ(夏油)は早いので、心待ちにしていた。楽しいし、いい練習になった。また来たい」と充実した表情。同県大崎市の佐々木健悦さん(59)は「宮城の方(スキー場)はまだだけに、今の時期に滑れるのはありがたい。しばらくぶりで楽しかった」と笑顔を見せていた。

 プレオープンは26日までで、午前9時~午後4時。23日も夕方から降雪があり、積雪量は心配ないという。運営する北日本リゾート営業部の久家早池課長は「(23日は)悪天候だったが、これだけ多くのお客さんに来ていただいた。1日でも多く皆さんに滑ってもらいたい」と語った。

 本オープンは12月2日。雪の状況を見て可能な限りゴンドラやリフトを動かし、各コースを開放する。

 同スキー場は今シーズン、「豪雪」をキーワードに豊富な積雪量をアピールし、国内をはじめ海外スキー客の誘客に努める。久家課長は「豪雪とパウダースノーを前面に出し、国内外のお客さまを積極的に取り込んでいきたい」と強調している。

 県内では八幡平市の安比高原スキー場も23日、プレオープンした。26日までの予定で、本オープンは12月2日。

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