花巻

語学力、国際感覚磨く 中高生が英語キャンプ【花巻】

「テータリック」など各国の文化に理解を深める秋IECの参加者

 2017年度「イーハトーブ・イングリッシュ・キャンプ(秋IEC)」(県教委、県政策地域部主催)は23日、花巻市北湯口の県立総合教育センターなどを会場に始まった。2泊3日の日程で、県内の中高生が国際的な視野や語学力を身に付ける。

 希望郷いわてグローバル人材育成事業の一環で、夏IEC(7月15~17日)に続く実施。高校生47人、中学生4人が原則的に英語のみで生活、活動に取り組んでいる。

 初日は開講式や講演に続き、グループワークとして9人の外国語指導助手(ALT)による文化紹介を体験し、ダンスやゲームなど多彩なプログラムで触れ合った。

 このうち、シンガポールなどで飲まれるミルクティー「テータリック」の体験では、二つの容器で高い位置から繰り返し注いで混ぜ合わせることで泡が作られ、飲みやすい温度に冷ますことを学びながら味わった。

 大巻美涼さん(沼宮内高校2年)は「受ける方の容器を固定するのがこつで、おいしかった。もともと英語は苦手だが、今回の機会で親しみたい」と意欲的。このほか、参加生徒による日本文化の紹介なども行われた。

 同キャンプは、平泉などの世界遺産登録やラグビーワールドカップ開催に伴う観光客の増加が見込まれる中、生徒の英語力を向上させるだけでなく、「何を英語で伝えるか」を意識して国際感覚を磨いてもらうことなども狙いとしている。

 24日は10月の北米派遣研修に参加した生徒による報告会や、在札幌米国総領事館による講演などを行う。最終日の25日は、「岩手県と姉妹都市提携をするのにふさわしい国はどこか」と仮定した英語プレゼンテーション大会を企画。事前準備を踏まえ、グループごとに「ハイチ」「タイ」など担当する国の地理、歴史、文化、経済的要素を発表し合う。

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