花巻

まち発展へ働き納税 小学生が社会の仕組み体験【花巻】

未来町の行方を決める選挙も行われ、市長にふさわしい候補者に投票する児童

 花巻市の小学生が勤労や納税、行政の仕事などを体験する「キラキラみらい☆クリエイション『未来町』」は25、26の両日、同市松園町の市総合体育館で開かれている。仮想の町で役所や銀行、税務署、警察などの仕事をしながらまちを発展させるイベント。4~6年生95人が参加し、労働の対価として受け取ったお金で遊んだり、市長選挙でまちを変えたりと社会の仕組みを学んでいる。

 花巻の子供たちが遊びの中で社会を学び、知恵を出し合って自分たちのまちを作り上げることで現実の社会を体感させるのが狙い。市民団体の同クリエイション(山本望帆代表)が企画し、はなまき産業大博覧会実行委が主催した。

 会場には約30のブースが開設。参加した小学生はハローワークで求人票を受け取り、好きな仕事を選んで体験。仕事を終えると稼いだお金(仮想通貨)は自身の銀行口座に入金され、うち20%が納税された。

 2回目以降の仕事は、仕事印、記帳印、納税印がそろわないとできない仕組み。農業、福祉、起業のアカデミーを修了すると給料がアップし、銀行から引き出したお金を使って買い物などを楽しんだ。

 行政の仕組みや市長の仕事を学んだ児童8人が市長選挙に立候補。たすきを掛けた候補者が選挙活動を行い、公約などを発表して清き一票を呼び掛けた。立候補した照井芳奈さん(若葉小6年)は「町にいる長老の家が壊れてしまったので直してあげたい。仲良く暮らせるまちにしたい」と意気込みを語っていた。

 26日は職業の一部を変えて実施する。

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