奥州・金ケ崎

地ビール題材に創作 来年2月 第18回公演 奥州前沢劇場が旗揚げ

出席者全員で乾杯し、舞台本番に向けて結束を図った第18回奥州前沢劇場の旗揚げ

 第18回奥州前沢劇場の旗揚げは25日夜、奥州市前沢区の前沢ふれあいセンターで行われた。キャスト、スタッフや実行委員会関係者ら約60人が出席し、2018年2月18日に同センターで行われる公演「むつざくら~前沢地ビール物語~」の成功へ一丸となった。

 実行委の鈴木秀悦会長は「演劇を通してキャスト、スタッフともきょうの自分より、あすの自分が高まるように。演出、舞台監督(の下)にまとまって演劇を成功させたい」とあいさつ。千田邦子副会長の音頭で出席者が乾杯し、結束を固めた。

 「むつざくら」は、実行委副会長も務める菊地榮治さん(同区平前)の原作で、東北で初めて前沢で地ビールが醸造されたとの内容が記載されている旧前沢町史の内容を基にした創作劇。明治10年代、酒屋「村木屋」の跡取り息子村木宏太郎が人生に迷いながらも、東北初のビール生産を目指すストーリーで主人公の成長が描かれており、菊地さんは「前沢にこんな人がいたということを皆さんに分かってもらえれば」と願いを込めた。

 旗揚げの席上では一部配役が発表され、村木役には一関修紅高校3年の佐藤滉志君(18)=一関市=、村木の幼なじみ・おくみ役には川崎智恵美さん(31)=奥州市水沢区=が決定。佐藤君は「初出演で大きな役に抜擢(ばってき)していただき光栄。皆さんの期待に応えられるよう協力していきたい」と決意を語った。

 実行委によると、同日現在のキャストは小中高生を含め30人、スタッフは22人で、実行委、事務局を含めて約80人態勢。キャストは7日の顔合わせ後、9日から週3回の稽古に入っている一方、舞台美術や音響、照明などのスタッフは引き続き募集しながら準備を進めていく。

 当日は、午前10時からと午後2時30分からの2回公演で行われる。スタッフの参加希望など、問い合わせは、実行委事務局の同センター=0197(56)7100=へ。

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