花巻

奥深い香りと風味 熟成の味を商品化 松坂みそ店 父の思い受け継ぐ【花巻】

十年熟成みそ(左)と三年熟成みその商品化を喜ぶ松坂店主

 花巻市大迫町の松坂みそ店(松坂宏良店主)は、地場産大豆を使用して熟成させた本醸造の「十年熟成みそ」「三年熟成みそ」を商品化した。商品化を進めていた時に父親で先代店主の一人さん(享年70)が6月に他界。父の遺志を継いだ次男で3代目店主の宏良さん(34)は「父の思いを受け継ぐ商品となった。伝統の味で勝負したい」とアピールする。

 同社は創業者で祖父又市さんから続く伝統の製造方法で、地元大迫を中心にみそを販売している。

 新商品の開発は、先代の一人さんが約1年半前に、みそ需要の低迷と今後について市内の食品プロモーション会社「北斗」に相談したのがきっかけ。大手百貨店・高島屋のバイヤーが松坂みそ店を視察に訪れた際、熟成させたみその風味と香り、深いコクに着目。同店では熟成させたみそは全てを販売せずに、仕込みに使う「みそだね」や調整用に使用。バイヤーから「大手みそメーカーの熟成期間は1年ほど。10年熟成は国内で2、3社しかなく貴重だ」と助言を受け、商品化を決断した。

 開発には多大なコストが掛かるため、市起業化支援センターや市の協力を受けて着手。商品のパッケージデザインなどの開発が進んでいったが、一人さんが病に倒れたため、宏良さんが十数年務めた職場をやめ、3代目に就任した。

 熟成みそは創業67年の伝統の製法で造られ、熟成した香りと風味、深い味わいが楽しめる。宏良さんは「父が聞いたらここからがスタートだと言ってくれるはず。長い歳月を経た熟成みそなので、奥深く、郷愁を誘う味わいを体感してもらいたい」と思いを語る。

 12月半ばから松坂みそ店をはじめ市内外の産直やスーパーなどでの販売を予定。価格は十年(300グラム入り)が500円前後、三年(同)が300円前後。問い合わせは同店=0198(48)4151=へ。

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