W杯契機に交流促進 南ア特命公使が知事表敬【岩手】
南アフリカ共和国のロイス・クズワヨ日本国特命全権公使は28日来県し、県庁の達増拓也知事を表敬訪問した。2019年に日本で開催されるラグビー・ワールドカップ(W杯)などを契機とし、本県や日本とのさらなる交流促進を願った。
南アフリカ共和国大使館参事官らと共に、県庁を訪問。本県の印象について「農林水産資源が豊かで、素晴らしい四季に恵まれている」と話し、「建物の耐震性にも感心させられた。知識や経験を共有させていただきたい」と述べた。
昨年のラグビーW杯で日本が強豪の南アフリカに勝利したことにも触れ、「次は勝たせてもらいたい」と笑顔で語った。19年に釜石市などで開催されるW杯に向け、本県に使節団を派遣して視察する意向も示した。
達増知事は「岩手の豊かな自然環境や歴史文化に理解を深めていただき、交流が一層発展することを期待する」と述べ、友好の証しとして秀衡塗の盆を贈呈。クズワヨ公使も南アフリカ産ワインなどの記念品を達増知事に手渡し、本県との絆が一層深まることを願った。
クズワヨ公使は30日まで本県に滞在し、矢巾町の県林業技術センターなどを視察。本県の農林水産業に理解を深める。