花巻

台湾に事務所開設へ 花巻温泉 誘客向けPR強化

台湾事務所開設に向け、研修で佐藤部長(中央)と打ち合わせを重ねる許さん(右)

 花巻市湯本の花巻温泉(安藤昭代表取締役社長)は、台湾に同社初となる海外現地事務所を開設する。台湾からのいわて花巻空港へのチャーター便増便などの動きを踏まえ、同社の創立90周年に合わせて現地に営業拠点を開設し、同温泉を中心とした岩手、東北観光の売り込みを強化する。現地スタッフが近く誘客活動を始める予定で、インバウンド(訪日外国人旅行者)対応に力を入れる同社は、インターネットと異なり、顔の見えるPRで魅力がより伝えられると誘客に期待を寄せている。

 同社は以前からアジア圏からの観光客誘致を重視。近年は台湾からの国際線チャーター便が増え、同温泉に宿泊する台湾の観光客数も2016年が約1万7000人、17年は2倍の約3万4000人に達する見通しという。

 同社は担当の幹部社員を台湾に出張させ営業活動を展開しているが、今後さらなる増加が期待できるとして、90周年の節目に現地への拠点開設を決めた。

 事務所スタッフとして、旅行会社勤務や通訳などの経験を持つ許碧紋(シュー・ビウェン)さん(34)を所長に採用。台北市にほど近い桃園市に自宅兼事務所を構え、これまで取引のある旅行会社との関係継続や新たな会社の開拓、観光情報の収集、インターネット交流サイト(SNS)を活用した地域内向けの情報発信などを担う。

 海外営業を担当する同社総合予約部の佐藤寿美セールス部長は「台湾では信用してもらえないと仕事にならない。許さんは現地の人で旅行業界にも精通しており、細かな情報の収集・発信などにも活躍していただけるはず」と期待を寄せる。

 許さんは11月29日まで花巻温泉に滞在し研修。部屋やホテル別の特徴などを学んだほか、県内観光施設の状況や同温泉からのアクセスなどを確認した。研修を終え、許さんは「東日本大震災の原発事故の影響で東北地方を訪れる台湾の人たちは少なくなったが、それでも興味を持つ人たちは少しずつ増えている。チャーター便が増えたこともあり、戻ったらすぐに営業活動を始めて花巻温泉や東北地方の魅力をしっかり伝えていきたい」と意欲を見せた。

 同社は18年に台湾事務所を台北市に移す予定。

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