花巻
海に転落の男性救助 釜石大槌消防本部 花巻の２人に感謝状
海に転落した男性を救助したとして、釜石大槌地区行政事務組合消防本部（菊地秀明消防長）は５日、ともに花巻市金矢の成和建設環境部営農課の高橋祐樹さん（19）＝同市狼沢＝と鎌田廉さん（19）＝同市北湯口＝に感謝状を贈り、迅速かつ適切な対応による人命救助の功績をたたえた。
同本部によると、２人は10月21日午後９時ごろ、釜石市鵜住居町地内の漁港の岸壁で釣りをしていた際、海面で助けを求める50代男性を発見した。付近にあったロープを男性に渡して岸壁の下まで引き寄せ、持っていた救命胴衣を着装させて釜石署に通報。通行人や署員と協力し、男性の引き上げ救助や保護、現場誘導などに当たった。
感謝状の贈呈は同社で行われ、菊地消防長は「消防協力者として多大な貢献をされた。救助を求める声を聞き付け、行動していただいたのは素晴らしい。これを機に、いろいろな面で今後ますます活躍していただきたい」と称賛した。
高橋さんは「人命救助の場面に出くわすとは思ってもみなかったが、冷静に対応できたと思う。助かって良かった」、鎌田さんは「何とかして、助けなければならないと思った。２人で相談、協力しながら行動することができた」と振り返った。
同社の小田島好身代表取締役は「普段から仲間がけがをした場合などを想定した訓練には取り組んでいるが、偶然立ち会った場でよくやったと思う。自分の自信にして将来に生かしてほしい」と話していた。
