北上・西和賀

鬼剣舞 NHKホールへ 滑田保存会、鳩岡崎保育園 来年2月 地域芸能まつり出演【北上】

地域伝統芸能まつりへの出演が決まり、関係者を交えたリハーサルに臨む滑田鬼剣舞保存会員ら

 北上市江釣子地区の滑田鬼剣舞保存会と、鬼剣舞に取り組む市立鳩岡崎保育園の園児は、2018年2月25日に東京都のNHKホールで開催される第18回地域伝統芸能まつり(実行委など主催)に出演する。今回のテーマ「鬼」に合致した芸能として選考され、テレビ放映も決定。同まつりでは鬼剣舞の出演を望む声が多かったといい、関係者は期待に応えようと練習に熱を入れている。

 同まつりは、祭りや芸能の保存、継承を促進し地域活性化につなげようと開催。今回は8団体・芸能が出演予定で、東北からは鬼剣舞のみ。公演は来年3月中旬にNHKEテレでの放送が予定されている。

 北上市からは第1回の岩崎鬼剣舞保存会以来の出演となる滑田鬼剣舞は伝承120周年を迎え、1993年に岩崎などとともに国の重要無形民俗文化財に指定された。「三人加護」など滑田系だけに伝承されている踊りで知られる。鳩岡崎保育園は毎年年長児が、同保存会の指導を受けた職員から鬼剣舞を学んでいる。

 11日夜には、同市の江釣子地区交流センターで同まつりの関係者を交えてリハーサルが行われ、園児は「刀剣舞の狂い」、保存会員は「三番庭」の動きを確認した。

 本番では園児12人、保存会16人の踊り手をはじめ、はやし方らが出演する。同保存会の皆川椋祐君(専大北上高校2年)は「多くの人に鬼剣舞を知ってもらう喜びが大きい。ちゃんと腕を上げ、腰を落として踊る」と意気込み、同園の岩渕福ちゃん(6)は「踊るのは楽しい。(本番も)格好良く踊りたい」と元気いっぱいに語った。

 高橋忠男保存会長は「NHKホールでの公演はまず機会がなく、これ以上ない120周年になった。若手の良い経験になれば」と願っていた。

 当日の観覧者を募集しており、問い合わせは実行委=03(5777)8600=へ。

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