きょうから稼働 花北病院、新病棟が完成【北上】
北上市村崎野の花北病院(齊藤悦郎院長)の新病棟が完成した。現病棟より広いスペースを確保し、快適な環境に生まれ変わった。18日から稼働する。
現病棟は1978年築で老朽化し、手狭だったことから2016年秋から新病棟を着工。鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積は現病棟の倍近くとなる4594平方メートル。
新病棟は1階にリハビリセンター、栄養課を配置。2階は急性期、3階は慢性期とストレスケアの病棟となる。機能訓練回復室や食堂なども広くなり、病室は4人部屋のほか個室も整備。バスユニット付きの特別室も設けた。
これまでは180床だったが124床に削減し、その分外来とデイケア、訪問看護を充実させる。現病棟は今後、解体し駐車場とする。
照井幸栄特命副院長兼看護部長は「アメニティー(快適性)を高め、入院患者の気持ちを安定させ早期の社会復帰につなげたい。外来や訪問看護を充実させ、再入院の予防にも努めたい」と話している。
同院は1964年、精神科医療機関として開院。現在は精神科、内科、神経内科、専門外来で県内外から患者を受け入れている。さらに近年は、デイ・ナイトケアやグループホームを開設し、今年8月には社会医療法人として認可を受けた。