いわにちリビングun特集:くらしを楽しくプロジェクト
身近な暮らしに、住んでいるまちに。
“あったらいいな”の思いからすてきなモノ、コト、場所が生まれています。
#おしゃれな空間 #保育士常駐 #子育てのサードプレイス
水沢駅東口そばのビル1階に昨年、空き店舗をリノベーションした「カフェ&リビングウチダ」がオープンした。リビングとは保育士常駐の託児所のこと。幅広い年代の人が集うカフェに託児所を併設することで、まちぐるみで子育てをしていたかつての風景を、現代のカタチで引き継ごうとしている。
ウチダを営む「コカゲスタジオ」の川島佳輔さんは3歳と1歳の子育て真っ最中。動かせない仕事や急な体調不良などが重なったときに「気軽に安心して子どもを預ける場所が欲しい」と痛感したことからカフェ&リビングの構想が生まれた。「祖父母らはまだ現役で働いているし、知らない託児所に急に飛び込むのは抵抗があった。普段から通っている場所に預けられたら助かると思いました」。
改装工事は地元の先輩や、各地の友人らに協力を求めて自ら手掛けた。「古いもののカッコ良さ」に引かれ、インテリアには古材を活用。託児所の運営には保育士の妻・珠美さんの経験が生きた。活動に共感した女性シェフが、徳島から岩手に移住してカフェ部門を担当。それぞれの得意分野を持ち寄って、思い描いた場所が誕生した。
開店から半年が過ぎ、ウチダは少しずつまちに浸透。カフェの奥が壁を隔ててリビングになっており、託児所があると知らずに訪れた人が子どもたちの姿に目を細める場面も。最近は子どもを預けてカフェでくつろぐママたちの姿も増えてきた。コカゲスタジオ社員の中にも託児所を利用しながら働く母親がおり、川島さんは「ここができて自分たちが一番助かっている」と笑う。
目指すのは“子育てのサードプレイス”。家でもない、職場でもない、保育園・幼稚園でもない場所。「普段は親子密着か、完全に離れ離れかの2択しかない。その中間の場所はなくても困らないけれど、あれば暮らしが少し豊かになると思う」。家と職場(園)を往復する毎日の中に、ほっと一息つける第三の居場所を。ウチダのプロジェクトが、親子に笑顔を広げていく。
川島佳輔さん 会社員、バックパッカーを経て、ウェブマガジンOSHULIFE創刊。ウェブデザインなどを手掛ける株式会社コカゲスタジオ代表取締役。29歳。
project1 保育士常駐のLiving
満6カ月~5歳が対象で定員12人。和室のお昼寝スペースもある。保育料は2時間1500円~8時間5000円。保護者が店内で過ごす場合は1時間500円。予約もできる。手続きの詳細はお店へ。
project2 カレーやマフィンが人気のCafe 素材にこだわった手作りのメニューを提供。スパイスを利かせた「トマトチキンカレー」(800円、ランチ11時~14時30分LO)や、日替わりで味が変わるスコーン、マフィンが人気。
project3 2階は古道具店 2階では家具、食器、あらゆる暮らしの古道具を販売。ここも幅広い世代を引き付けている。
Data
住 奥州市水沢区東大通り1-5-35
電 0197・47・4158
営 Cafe:10時~17時
Living:9時~17時
古道具FUCHI:11時~17時
休 日・月曜
momottoメモ
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