花巻

いわにちリビングun特集:くらしを楽しくプロジェクト

身近な暮らしに、住んでいるまちに。
“あったらいいな”の思いからすてきなモノ、コト、場所が生まれています。

田舎labo 肩肘張らない「ゆるさ」が魅力 「楽しい」をつくる・つなぐ研究所

#ちょっとユニーク #楽しいをつくる #テーマは「田舎」

▲「田舎labo」的視点でセレクトした、クラフト作家の作品を展示・販売。企画展も随時開催。小さな子どもからシニアまで客層は幅広い

 「田舎labo(ラボ)」は、岩手在住のクリエイターによる「楽しいモノゴト研究開発ユニット」。メンバーは、ウェブデザイナーでミュージシャンでもある高橋ごんさん(ごん所長)、グラフィックデザイナーの高橋博美さん(P研究員)、店舗のディレクションやワークショップを企画する菊池麻衣さん(こいも研究員)の3人。2013年から活動をスタートした。

 「例えば、郷土芸能をモチーフにしたグッズを作りたいとか、昔ながらのおやつをテーマに何かしたいとか。自分たちがしたいことを思いつくまま書き出したら、どれも”田舎っぽい“っていう共通点に気がついたんです」と話す博美さんと菊池さん。田舎という言葉は「都会」の対義語というだけでなく、生まれ故郷を指したり、懐かしい、ほっとするといったイメージもある。「田舎だからこその魅力を見つけて、磨いて、発信したい」。そんな思いをユニット名に込めた。

▲2015年9月に現在の場所に移転。雑貨店、ギャラリー、イベントスペース、デザインや音楽の制作スタジオなど、さまざまな役割を持つ「ラボ(研究所)」だ

 現在、花巻南温泉峡の入り口に店舗兼活動拠点を構える。県内外のアート・クラフト作家の作品や地元ミュージシャンのCDを展示・販売するほか、ワークショップやポスター・パッケージのデザイン、音楽ライブ等の企画を手掛けるなど、活動は多岐にわたる。県内外のイベントに出店することもある。

 「枠にとらわれずいろんなことをしているけど”田舎ラボらしさ“という基準はなんとなく意識している」とのこと。その「らしさ」とは、少し力の抜けた感じや、ほっこりとしたぬくもりのようなもの。まさに「田舎」のイメージと重なる。

 「お客さんも、自分たちと同じようにマイペースな人が多いかも」と、楽しそうに笑う3人。県内各地の「地域ならでは」をグッズ化するなど、今後取り組んでみたいことはいろいろある。これからも、田舎ラボらしい視点で「肩の力を抜いて楽しむこと」を提案・発信していきたい、と話してくれた。

(左から)菊池麻衣さん、高橋ごんさん、高橋博美さん 2013年、デザイン事務所の同僚だった博美さんと菊池さん、博美さんの夫でもあるごんさんと3人でユニット「田舎labo」を結成。それぞれのスキルや経験を生かし、多彩な活動を展開中。

project1 研究室(ワークショップ) 子どもも大人も予約不要で参加できる「常設研究室」をはじめ、そば打ちやとんぼ玉、鍼灸など外部の特別講師を招いた研究室も開催。スケジュールや詳細はウェブサイトで確認を。

project2 各種グラフィックデザイン ポスターやチラシ、商品パッケージなどのグラフィックデザインも多数手掛けている。店を訪れる常連客や出品者から「名刺を作ってほしい」と依頼を受けることも。

project3 イベントやステージの装飾も 「最近依頼が来るようになった」のが、ライブイベントやパーティーの装飾。手作り感のある温かさが好評。

Data
住 花巻市湯口字蟹沢13-1
電 0198・29・5991
営 11時~17時
休 火曜(1・2月は火・金曜)
  ※イベント出店等で変更の場合あり
http://inakalabo.jp/ 

momottoメモ

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