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障害児支援を充実 最新医療機器備え 県療育センター 5日開所【岩手】

静音性に優れ、高画質な画像による診断が可能なMRI

 盛岡市から矢巾町に移転新築された県立療育センターは、5日に開所する。障害児にストレスを与えないよう配慮した最新医療機器を備えているほか、重症心身障害児や肢体不自由児向けの保育室も整備。同じ敷地内に移転整備された県立盛岡となん支援学校との連携も含め、さらなる障害児支援の充実と医療体制の強化を図る。

 同センターは1957年、肢体不自由児施設・都南学園として同市手代森地内に開所。施設の老朽化に伴い、2015年に同地内の同支援学校とともに矢巾町への移転新築工事を開始。17年10月に完了した。

 施設は鉄筋コンクリート3階建てで、延べ床面積が2万1919平方メートル。総工事費は約96億円。医師や看護師、理学療法士ら職員を30人増やし、160人体制となる。肢体不自由児を受け入れる同支援学校とは渡り廊下でつながっており、リハビリや治療で通う児童生徒の負担を軽減する。

 1階の放射線室には、騒音が苦手な子供のため、静音性に優れたMRI(磁気共鳴画像装置)を導入。消化器の動きなどを詳細に確認できるX線透視装置も備えた。カラフルな壁に彩られた保育室「つくしんぼ」「かがやき」は、冬でも暖かく過ごせる床暖房付き。重症心身障害児と肢体不自由児の通所施設として活用される。外来では小児科など従来の6診療科に加え、耳鼻咽喉科、眼科、リハビリテーション科を増やし、医療的機能を強化。発達障害などの特性により、一般の医療機関で受診が困難な障害児への対応が可能となる。

 2階には肢体不自由児対応病床(30人)に加え、重症心身障害児対応病床(20人)、一般対応病床(10人)を新たに整備。在宅の重症心身障害児の重篤化に対応し、NICU(新生児特定集中治療室)からの後方支援病棟となる。3階は発達障害者らをサポートする支援センター、相談室などを設けている。

 県障がい保健福祉課の佐々木和哉主幹兼こころの支援・療育担当課長は「支援学校との情報共有を図り、医療、福祉、教育が一体となりながら障害児らを支援していければ」としている。

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