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盛岡で「東北絆まつり」 実行委 近く開催日程を決定 6県の祭り一堂に復興祈念【岩手】

 東日本大震災からの復興を願って東北6県を代表する祭りを集めた「東北絆まつり」(東北絆まつり実行委員会主催)の2回目が2018年、盛岡市で開催される。実行委を構成する市や盛岡商工会議所は、12年に同市で開かれた東北六魂祭と同程度の人出、24万人以上を期待している。

 開催日は5月中旬から6月末までの間の土、日曜日の2日間として県警などの関係機関と調整中。1月中に開催する実行委総会で、具体的な日程を決める予定だ。

 絆まつりは、東日本大震災の犠牲者への鎮魂と復興を祈って11年から16年まで東北6県を一巡して開催された「東北六魂祭」の後継イベント。道半ばの復興をさらに前進させるため、引き続き連携して東北の復興と元気を発信しようと17年6月に仙台市で初めて開かれ、2日間に計約45万2000人が来場した。

 まつりには、盛岡さんさ踊りをはじめ青森ねぶた祭、秋田竿灯まつり、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、福島わらじまつりという6県の県庁所在地で開催されている祭りが参加しており、盛岡開催も同様の内容となる見通し。大震災で被災した本県沿岸部の郷土芸能などを披露する場も設ける予定で、パレード会場や実施内容などについて関係機関と詰めている。

 谷藤裕明盛岡市長は「盛岡、岩手の力を結集し、来場者に東北の熱気あふれる祭りを楽しんでいただき、被災地に元気を届けたい」、谷村邦久盛岡商工会議所会頭は「東北六魂祭は大きな経済効果を生み、絆まつりにも期待は大きい。来場者をおもてなしの心でお迎えし、地域の活性化と観光振興につなげたい」と意気込んでいる。

 12年に盛岡で開催された東北六魂祭には約24万3000人が来場しており、市は同程度の来場を期待している。

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