氷上に広がる笑顔 絆の会復興支援 沿岸の児童がスケート【金ケ崎】
陸前高田市立広田小学校の児童は9日から1泊2日の日程で金ケ崎町を訪れ、スケート体験を楽しんでいる。奥州市のボランティア団体「奥州♥絆の会」(渡辺明美会長)による復興支援の一環で7回目。冬休み中の子供たちが楽しげにリンクを滑走し、笑顔を広げている。
東日本大震災が発生した翌年の2012年から継続開催。同校の1~6年生約30人が参加し、同町の県立県南青少年の家をベースに、10日まで近くのみどりの郷アイスアリーナで取り組む。
初日は子供たちがインストラクターから滑り方や止まり方などの基本のほか、氷上でけがをしない方法を学んだ後に自由滑走。初めは恐る恐るだった子供たちも、慣れるにつれスイスイと滑りながら氷の感触を満喫していた。
4回目の参加という同校5年の村上希璃斗君(11)は「スケートはどんどんスピードが出るところがすごく面白い」とうれしそう。渡辺会長(69)は「子供たちが元気でなければ大人も元気にはなれない。これからも冬休みの行事として続けていきたい」と語った。
同会は、有志によって結成された組織で、支援したい人と陸前高田市とを結び、数々のボランティア活動を展開している。