北上・西和賀

全国舞台へ闘志 中学生空手道女子組手の部 田代さん(北上1年)技磨く【北上】

全国中学生空手道選抜大会に向け、稽古に励む田代さん

 國際松濤館空手道連盟北上支部(柴田英太郎支部長)所属の田代琴音さん(北上中学校1年)は、彩の国杯・第12回全国中学生空手道選抜大会(3月28~30日、埼玉県立武道館)1年生女子組手の部に出場する。学校の柔道部と両立しながら稽古に励み、自身初の全国大会での健闘を誓っている。

 田代さんは2017年11月、盛岡市の県営武道館で開かれた県中学生空手道選手権大会1年生女子組手の部で予選を順調にクリアし、準決勝では前回県大会で優勝した選手に大接戦の末に勝利。決勝で惜敗したものの、準優勝で悲願の全国大会出場権を手にした。

 特に、準決勝の相手はこれまで何度も苦杯をなめさせられてきた選手。「ここを超えなければ全国に行けない」と強い気持ちで臨んだ。相手が得意の上段裏回し蹴りを仕掛ける際に逆突きと上段突きを決め、終盤の猛攻をしのぎ競り勝った。

 決勝も序盤は優勢だったが、準決勝直後の試合で体力を消耗していたことで痛恨の一撃を受けて同点で時間切れとなり、旗判定の末に敗れた。「あと一歩で1位を取れず悔しい。準決勝で勝てたのは良かったが、優勝して全国に行きたかった」と、悲願の全国大会出場の喜びも半分の様子。

 田代さんは小学5年時に友人から誘われて空手を始めた。中学入学後は柔道部に入部し、掛け持ちで空手道場に通い続けている。「柔道の方が試合時間が長いので体力がついた。柔道では空手で学んだスピードを生かしている」と、相乗効果を強調。柔道の部活動の傍ら、空手の稽古では全国大会に向けてスピードや得意技の中段突きなどに磨きを掛けている。

 指導する柴田支部長は「ひたむきで負けず嫌いの性格で、真面目に取り組んできた成果が出た。柔道の経験で試合運びもうまくなった」と成長を認め、「(空手が東京)五輪の競技になり全国のレベルも上がっているが、気持ちで負けないように」と期待する。

 田代さんは「全国ではレベルが違ってくる。勢いにのまれないようベストを尽くし、優勝を目指したい」と力強く抱負を語っている。

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