一関・平泉

高い技術 “廃炉”でも 一関高専2チーム ロボコンW受賞

廃炉創造ロボコンで優秀賞、特別賞に輝いた一関高専のエンター(左から3人)と藤原研究室Bチーム

 東京電力福島第1原発の廃炉作業に役立つアイデアと技術を競う第2回廃炉創造ロボコン(2017年12月16日、福島県楢葉町)で、一関市の一関工業高等専門学校の2チームが優秀賞(福島県知事賞)と特別賞を受賞した。初出場ながらも高い実力を示した学生たちは、今後も技術力に磨きを掛けていくことを誓っている。

 大会には書類審査を通過した全国15校16チームが参加。福島第1原発内の作業を想定し、階段を使って1、2階を往復する「モックアップ階段」、凸凹の床面に置かれた物を調べる「ステップフィールド」の2コースから選択する方式で行われた。

 3年生3人の機械技術部Enter(エンター)が製作したロボット「Ctrl-S(コントロールエス)」は、モックアップ階段にエントリーした。有線で操作するコントロールエスは角度が調節でき、凹凸の付いた無限軌道を駆使して、他チームが苦戦する階段の上り下りを突破。小型無人飛行機(ドローン)や投射カプセルなど周囲観測する子機も活用し、最高賞に次ぐ優秀賞に輝いた。

 専攻科生ら3人による藤原研究室Bチームの「C-Rover(ク・ローバ)」は、ステップフィールドに出場。三つの車輪を組み合わせた「1DOFアクティブクローバ車輪」が特徴で、競技では段差があるフィールド内で安定した走行を披露し、特別賞を受賞した。

 エンターのリーダー佐々木新平君(制御情報工学科)は、前回大会で課題をクリアできないチームを見て「高専の技術はこんなものじゃない。自分たちならもっとできるはず」と出場を決めたという。受賞に「ロボットの動きを評価してくれてうれしい。今回の経験を次に生かし、来年も出場したい」と意気込みを新たにした。

 藤原研究室Bチームのリーダー高橋彬さん(専攻科2年)は「操作の練習は本番までほとんどできなかったが、うまく動いてくれて良かった。後輩たちには、さらに廃炉作業に生かせるロボットを作ってほしい」と願った。

 指導した未来創造工学科の藤原康宣准教授は両チームの努力を評価し、「みんな最後はよくまとまっていた。彼らにとってもいい経験になったはず」とたたえた。

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