岩渕(一関学院高)五輪へ スノーボード代表入り 平昌五輪
全日本スキー連盟(SAJ)は22日、2月9日に開幕する平昌冬季五輪の代表内定選手を発表し、スノーボード女子のスロープスタイルとビッグエアで、一関市東山町の岩渕麗楽選手(一関学院高1年、キララクエストク)が初の代表入りを果たした。冬季五輪で同市出身者が代表に選ばれたのは初めて。本県出身者としては夏季、冬季を通じて最年少のオリンピアンとなる。【8、社会面に関連】
16歳の岩渕は両親の影響で4歳からスノーボードを始め、東山中時代にプロデビュー。2017年3月に全日本選手権スロープスタイルで優勝し、SAJの強化指定選手に選出された。
17年からワールドカップ(W杯)に出場し、同年12月に行われたビッグエアで初優勝。今月12日のW杯スロープスタイルでは準優勝するなど、SAJが定める「世界選手権、W杯で8位以内を1回以上」の五輪派遣推薦基準を満たしていた。
本県出身で高校生の五輪選手、スノーボードの代表入りはともに史上初。同市ゆかりのオリンピアンとしては、千厩町で幼少期を過ごし、1996年のアトランタ五輪で銅メダル、2000年のシドニー五輪で銀メダルを獲得した柔道女子52キロ級の楢崎(旧姓菅原)教子選手以来となる。
平昌五輪に向け、岩渕は「出られるかぎりぎりのところだったけど、オリンピック出場が決まってうれしい。(五輪は)一番目標にしてきた大会なので、自分の実力を出し切れるように滑る」と意気込みを語った。
本県関係では既に、スキージャンプ男子で八幡平市出身の小林潤志郎(26、雪印メグミルク)、陵侑(21、土屋ホーム)両選手が兄弟で代表入りを決めている。
SAJはこのほか、ノルディック複合男子代表として八幡平市出身の永井秀昭選手(34、岐阜日野自動車)を選出した。
スロープスタイル 2014年のソチ五輪から採用されたスノーボードとフリースタイルスキーの種目。「ジブ」と呼ばれる障害物やジャンプ台が配置されたコースを滑り、繰り出す空中技の難易度などを得点化して順位を決定する。
ビッグエア 平昌五輪から採用されるスノーボードの新種目。高さ30~40メートル、斜度20度以上の台から飛び、空中で見せる回転技の完成度、難易度などを競う。