北上・西和賀

最後の大会 完全燃焼 市小学生雪合戦 湯田レイダースV【北上】

最後となった北上市小学生雪合戦大会で、激しい攻防を展開する児童

 第16回北上市小学生雪合戦大会(市体育協会主催)は4日、同市相去町の北上総合運動公園で開かれた。今回で最後となり、児童たちはラストを飾るにふさわしい熱戦を繰り広げた。

 同大会は、冬場の子供たちの体力向上と同運動公園の活性化を狙いに2001年に初開催。西和賀町からルールを教わり市内でも普及拡大に努めたが、近年は15、16年に雪不足で中止になるなど年によって雪確保が難しくなり、出場チームも固定化してきたことから今大会をもって一つの区切りとした。

 同日は同市と西和賀町の16チームが参加。1チーム7人で試合に臨み、予選リンク戦の順位に応じて決勝トーナメントを行った。

 試合開始と同時に児童たちは激しく雪玉を投げ合う一方、シェルター(壁)を起点に慎重に相手の出方をうかがう場面も。果敢に敵陣に切り込み相手のフラッグを奪うと、観客から大きな歓声が上がっていた。

 6年生と2年生で臨んだ北上南鬼'S(北上南野球スポ少)の佐藤颯哉君(6年)は「自分たちで作戦を考えて実行するのが楽しい。(大会終了は)ちょっと寂しいが、6年生のみんなと2年生で協力してやれた」と満足そう。遠藤定美監督は「6年生にとっては最後の思い出の行事で楽しみにしていた。西和賀の大会には来年も参加し続けたい」と話していた。

 市体協は、冬場に幅広く参加できる新たなイベントを模索している。及川清人会長は「子供たちも張り切っていい試合をしてくれた。来年はこれ(雪合戦大会)に代わる事業を採り入れたい」との考えを示した。

 大会は湯田レイダースが優勝。2位は江釣子ジュニアA、3位は沢内スノーボーイズだった。

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