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盛岡南公園に新野球場 県と市共同で整備 2万人収容、1軍公式戦対応【岩手】

 県と盛岡市は13日、盛岡市永井の盛岡南公園内に共同で、収容人員2万人規模のプロ野球1軍公式戦に対応した新野球場を整備する方針を正式に発表した。事業費負担などは今後協議する方針で、2023年度の供用開始を目指す。

 同市東新庄地内にある市営球場は1938年に整備、同市三ツ割の県営野球場は1970年に完成し、いずれも老朽化が進んでおり、共同で整備する方向で調整を図っていた。

 市では県を代表する野球場として、高校野球の県大会決勝やプロ野球の1軍公式戦に対応した野球場の整備を目指しており、県との共同で整備することで単独の場合よりも高規格な施設整備が可能となり、事業費も圧縮されるとしている。

 県や市などによると、新たに整備する野球場の規模は、両翼100メートル、中堅122メートルで、3250平方メートルの屋内練習場も設ける予定。

 市では、県との共同整備と収容人員約2万人を想定した施設規模でのPFI(民間資金活用による社会資本整備)方式による試算の結果、施設設備費約90億円、運営維持管理費約23億円で、総事業費は約113億円とし、委託や入札の従来型の総事業費より約14億円削減できるとしている。今後は県と市の連携スキームを構築するほか、事業範囲や事業費などの適切な負担割合の整理などを協議する。

 市スポーツ推進課の山本英朝課長は「両者が手を組んで進めるので、プロ野球1軍公式戦の誘致ができ、子供たちが夢を持てる球場をつくっていきたい」と話していた。県スポーツ振興課の工藤啓一郎総括課長は「これまでも調整を図ってきた盛岡市と連携して、県民に望まれる野球場を整備したい」としている。

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