県内外

県産リンゴ 料理の引き立て役に 調味料5種開発 浅沼醤油店県などの委託で【岩手】

23日発売された県産リンゴを使った調味料

 盛岡市でしょうゆやみそなどを製造する浅沼醤油店(浅沼宏一社長)は23日、県産リンゴを使った調味料の新商品を盛岡市内で発売した。県などと協力し、リンゴ産地である本県を県内外にアピールするとともに、この調味料を使って県産食材の消費拡大にもつなげたい考えだ。

 県と関係団体で構成するいわて6次産業化推進協議会(会長・伊藤仁県流通課総括課長)が、県産農林水産物を原料とした商品開発の一環として、全国4位の生産量を誇るリンゴを使った調味料を開発し、リンゴの通年消費とともにそのソースを使って肉や魚、野菜といった他の県産食材の消費拡大につなげようと、新商品の開発を浅沼醤油店に委託した。

 新商品には、原材料の一部として「ふじ」「つがる」「ジョナゴールド」などを使用。リンゴの香りや甘さを感じながら食材の魅力を引き出すことができる調味料をコンセプトに、砂糖、塩、酢、しょうゆ、みそをベースとした5種の調味料を開発。200ミリリットル入りが税込み496円と602円、100ミリリットル入りの5種セットが同2700円。盛岡市の同社直営店や量販店など6カ所で同日に販売を始めた。

 このうちドレッシングはリンゴ本来の香りと甘酸っぱさを味わえるほか、みそは白みそをベースに甘酸っぱくもマイルドな味わいに仕上げた。

 同社は2017年10月に本格的に試作を開始。開発に携わった稲田喜隆課長は「リンゴの風味を消さないよう、市販商品よりもリンゴを感じやすい味に仕上げるのに苦労した。誰でも食べることができる味付けになっているので、県産食材と一緒に食べていただき消費の拡大に貢献したい」と話している。

 また、伊藤総括課長は「ぜひ岩手のリンゴを使った調味料を味わっていただき、岩手の食材をたくさん食べてほしい」と期待している。

地域の記事をもっと読む

県内外
2024年4月25日付
県内外
2024年4月25日付
県内外
2024年4月25日付
県内外
2024年4月25日付