北上・西和賀

食で伝える風土、風景 むらづくりフォーラム 地域活性化へ活用探る【西和賀】

西和賀むらづくりフォーラムで、講演に耳を傾ける参加者

 2018年度西和賀むらづくりフォーラム(北上地方農林業振興協議会主催)は2月27日、西和賀町沢内字大野の沢内バーデンで開かれた。講演や事例発表を通じて、地域資源を生かした食による振興策を探った。

 豊富な山の幸と独自の風土が育んだ西和賀の食文化を生かし、さらなる地域活性化につなげようと開催。町民ら約90人が参加した。

 講演では、西和賀産業公社商品開発・調理指導担当部長の相沢和広さんが「保存食・伝統食の活かし方・見せ方」をテーマに発表。

 料理の要素として▽風土▽風味▽風景-の三つを挙げ、その土地の素材を生かして調理し、その土地の情景を感じさせるように盛り付けることが大切だと指摘。大根の一本漬けや凍(し)み大根などは、西和賀の風土の中で育まれたものと強調した。

 事例発表では、同公社取締役統括部長の藤原勝さんが「西和賀産そばの生産・販売動向」、ブランド鶏肉を開発したいわてにしわが南部かしわプロジェクト代表取締役の高鷹政明さんが「ユキノチカラプロジェクト『銀雪』による販路開拓」、本屋敷地内にレストランを開店した鈴木智之さんが「新たな挑戦『縄文の谷Kitchen開』オープン」と題しそれぞれ発表した。

 同日は開会行事に先立ち、町内グループや住民によるアイデア料理が展示され、試食した来場者による投票も行われた。

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