一関・平泉

鉱物に魅せられて 企画展会期を延長 石と賢治のミュージアム【一関】

石と賢治のミュージアムで企画展「M’s Collection」を開いている鈴木さん
協力研究員・鈴木さんコレクション

 一関市東山町の石と賢治のミュージアムは、2017年10月から開催している企画展「M’s Collection」の会期を好評を得て延長している。春からはさらなる新展開も企画しており、自らのコレクションを出品している同ミュージアム協力研究員の鈴木実さん(24)は「鉱物の美しさを知ってほしい」と来館を呼び掛けている。

 同展は当初、ダイヤモンドやサファイヤ、レッドベリル、アンモライトなど13点でスタート。希少さでいえばダイヤモンド以上といわれるフォスフォフィライトなどが間近で見られるとインターネットやインターネット交流サイト(SNS)で話題となり、展示を目当てに県外からも来場者がある。鈴木さんは「会期と同じ時期に、宝石を擬人化したアニメが放映されていたことも影響したのではないか」と分析する。

 1月からはさらに作品を増やし、現在は20点が並ぶ。角度によって輝きが変わるオパールやユークレースは自動で回転する台の上に配置し、鈴木さんが「最も美しく見える角度を狙った」という鉱物写真も併せて展示している。

 会期は7月19日まで。4月からは、アニメ化もされた月刊アフタヌーンで連載中の漫画「宝石の国」とのコラボレーションも企画している。鈴木さんは「ぜひ本物の鉱物に触れて、“芸術品”としての美しさを知ってほしい」と話している。

 問い合わせは同ミュージアム=0191(47)3655=まで。

◇ ◆ ◇

 石と賢治のミュージアムが開催している鉱物の企画展「M’s Collection」の作品の一部を鈴木実協力研究員による鉱物写真と共に紹介する。

水晶(日本式双晶)

 二つ以上の結晶が決まった形で同時に成長したものを双晶というが、中でも日本式双晶と呼ばれる水晶は、二つの結晶が84.33°の角度で組み合わさっている。明治時代の日本でよく見つかったためこの名前が付けられ、ユニークな形はハート形、軍配形とも呼ばれている。

 

フォスフォフィライト

 極めて希少な鉱物で、宝石質の結晶はボリビアのポトシでしか産出しない(1950年に終了)ため、希少さでいえばダイヤモンド以上ともいわれる。硬度は爪と同程度の3・5度しかなく、宝石としてカットすることは非常に難しい。1カラット以上の宝石は、極めて高値で取引される。

 

オパール

 虹色の輝きを放つイリデッセン(遊色効果)という性質を持つ鉱石の代表格。多量の水分を含む鉱物で、多い場合は30%にも及ぶ。そのため乾燥に弱く、火であぶるなど熱を加えると輝きを失ってしまう。展示物は電動回転台の上に設置しており、角度によって変化する輝きを見ることができる。

 

辰砂(しんしゃ)

 主な成分が硫化水銀で、水銀の鉱石として利用される。美しい赤色をしていることから、赤の岩絵の具として活用されてきた。中世ヨーロッパでは、錬金術で重要な石と考えられ、“賢者の石”とも呼ばれた。展示物は表面から自然に水銀が染み出しており、表面や周囲に落ちているのが見て取れる。

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