花巻

「Jリーガー育てたい」 元日本代表 柱谷さん抱負 花巻東高を全国へ

握手する(左から)柱谷さん、小田島校長、白瀧監督

 サッカー元日本代表の柱谷哲二さん(53)の花巻東高校サッカー部テクニカルアドバイザー就任記者会見は3日、花巻市松園町の同校で行われた。日本代表でDF、主将として活躍し、指導者経験も豊富な柱谷さんは「全国大会に出場する強いチーム、Jリーガーを育てたい。基盤をしっかりつくって進めたい」と決意を語った。

 同校から柱谷さんの母校の国士舘大を通じて依頼があり、小田島順造校長、大学の後輩でもある白瀧慶サッカー部監督(30)らと面会して就任を決断。今月9日ごろからチームに加わって指導に当たる見通しで、「1カ月のうち半分は練習に参加したい。選手はまだ見ていないが、レベルに合ったところから基本技術、基本的なメンタルなど基礎の大切さを伝えていきたい」と意気込む。

 Jクラブの監督やコーチ、県外の高校でテクニカルアドバイザーの経験があるが、「実際にしっかり高校生を見るのは初めて。高校サッカーには憧れもあり、新しいチャレンジになる」と抱負。就任1年目の目標として県高総体や選手権の優勝を掲げ、「白瀧監督をサポートし、厳しい中でも楽しさを教えたい。技術より諦めないプレーが重要で、人間的な教育にも力を入れる。グルージャ盛岡に選手を送り、グルージャがJ1になるように地域のサッカーを盛り上げたい」と語った。

 会見に同席した小田島校長は「野球部に匹敵する部活動をつくりたいと考えていた。いろいろな縁があり、素晴らしい指導者を迎えることができた」と期待を寄せた。

 同校サッカー部は1、2年生の選手とマネジャー合わせて39人。最高成績は県高総体が準優勝、選手権県予選はベスト4。白瀧監督は「夢や目標を持つ大切さなど、選手にいろいろなことを教えてもらいたい。上のステージを考えると基礎は大事。局面に応じ、しっかり戦うチームをつくりたい」と話した。

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