奥州・金ケ崎

奥州スマートIC 来月21日 待望の開通 高まる利便性、効果期待

4月21日の開通に向けて整備が進められている奥州スマートIC

 奥州市と県、NEXCO東日本北上管理事務所が奥州市胆沢区地内で整備を進めてきた東北道の奥州スマートインターチェンジ(IC)は、4月21日に開通する。本線直結型の自動料金収受システム(ETC)専用のICとして整備。同市中心部近くに位置し、物流の効率化による地域産業の活性化、救急医療施設へのアクセス向上による救命率の向上、地域住民、高速利用者の利便性向上が期待される。

 奥州スマートICは、同区小山の県立水沢農業高校に近く、水沢ICから南に6・6キロ、平泉前沢ICから北に10・9キロに位置。上り線は市道附野下笹森線から、下り線は県道衣川水沢線からそれぞれ本線に接続する。ETC搭載車が24時間利用できる。2016年9月17日に現地で着工式が行われ、整備が進められてきた。

 同スマートICの整備により、農畜産物の集出荷施設から関東方面への出荷時間短縮や大型産直施設へのアクセス向上により、物流効率化や利用者の利便性が図られるほか、周辺に製造加工企業が多数立地しており、原材料資材の搬入や製品搬出など生産性向上が見込まれ、地域産業活性化が期待される。

 このほか、第2次救急医療機関の県立胆沢病院から第3次救急医療機関の県高度救命救急センター(盛岡市)への患者搬送時間が16分ほど短縮し、救命率の向上が見込まれる。

 また、同スマートIC西部に位置する散居群や胆沢ダム、焼石登山など自然環境を利用した観光やグリーンツーリズムの利便性が図られることにより、地域社会の活性化が進むものとみられている。

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