奥州・金ケ崎

優雅な音色響く 日高火防祭の成功期し笛魂祭【奥州】

笛魂祭の吹き初めで優雅な響きを奏でる笛師

 奥州市水沢区で4月に開催される「日高火防(ひぶせ)祭」に向け、同区字日高小路の日高神社(千田仁志宮司)で9日、笛の吹き初め神事「笛魂祭」が行われた。笛師と呼ばれる演じ手が優雅な音色を響かせ、水沢のまちが華やぐ祭りの季節到来を告げた。

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 笛魂祭は毎年旧暦の1月22日に行われる恒例行事。今年は日高神社火防祭保存会や日高囃(ばやし)笛の会、日高火防祭実行委員会の関係者ら約50人が出席した。

 笛魂碑前での神事に続いて拝殿で吹き初めが行われ、同保存会の及川右会長(72)らが玉串をささげて祭りの成功を祈願。笛を清めた後、笛師たちが伝統の音曲「トットコメェ」を奉納し、格調高い笛の音を奏でた。

 及川会長は「笛の吹き初めの儀式をしたことで、いよいよ祭りが始まるという気持ち」と語り、本番に向け気を引き締めていた。

 300有余年続く日高火防祭は、毎年4月28日に前夜祭、翌29日に本祭が行われ、絢爛(けんらん)豪華なはやし屋台が城下町・水沢を練り歩く。

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