奥州・金ケ崎

ジェラートで活性化 金ケ崎和光地区 来年度加工施設整備へ

金ケ崎温泉駒子の湯内に新設された和光産生乳を使ったジェラートの販売場所

 金ケ崎町西根和光の和光地区活性化協議会(会長・倉田和弘和光自治会長)などでは、地元資源を生かした地域振興への取り組みが進められている。和光産の生乳を使用したジェラートの常設販売場所を17日、金ケ崎温泉駒子の湯(同町西根和光)内に開設。また、加工品の継続的販売に向け、プレハブによる簡易の加工施設を2018年度の早期に整備し、稼働させる。加工施設は、地区内外からの出資で2月に設立された株式会社が事業展開を行う予定だ。

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 協議会は同自治会や町産業開発公社、JA岩手ふるさと、町、県南広域振興局など9機関・団体で構成。同町西部に位置する和光地区の活性化に向けた事業検討、具現化へ16年4月に組織され、国の農山漁村振興交付金事業や町の補助金を受けて取り組みを行っている。

 将来ビジョンとして16年度に作成した同地区地域活動計画に基づき、今年度は和光産生乳を使ったジェラートの開発、イベントでの試験販売などを実施。さらに、2月の臨時総会でジェラート販売場所設置、簡易加工施設の設計などを盛り込んだ今年度事業計画の変更を決定した。

 ジェラートは、駒子の湯でも17年9~10月に計4回試験販売し、263個を売り上げるなど好評を博した。常設の販売場所は、町外利用者も多く訪れる同施設での継続販売のため、施設の改装工事と併せて館内休憩ホール内の約4・3平方メートルにショーケースや流し台などの設備を整えた。

 17日は駒子の湯のリニューアルオープンイベントとしてジェラート150個を振る舞い、素材を生かした味わいが来場者を喜ばせた。18日も限定100個を提供するほか、4月15日にも販売予定。本格的な営業は5月ごろから週4日程度を計画しており、倉田会長(同町西根和光)は「地元と温泉、お互いの集客につながれば」と期待する。

 ジェラートをはじめ、生乳などの地場品を活用した加工品の継続販売に向けた体制づくりへ18年度には同町西根和光の和光地区研修集会施設に隣接する形で簡易的な加工施設を整備する。プレハブ建て、床面積は約53平方メートルを見込んでおり、4月の着工、5月ごろの稼働を目指す予定。

 施設での製造や加工、販売は2月に地区内外の出資者で設立されたグラスヒル和光(矢作實代表取締役社長)が当たることにしており、矢作社長(同町西根和光)は「地場の農産物を活用したジェラートの新たな味やピザ、寒天などいろいろな物を作って売っていきたい」と今後の構想を語っている。

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