花巻

締め飾る迫力の争奪戦 早池峰神社蘇民祭【花巻】

蘇民袋をめぐり男衆が激しい争奪戦を繰り広げた早池峰神社蘇民祭

 県内の蘇民祭の締めくくりとなる早池峰神社蘇民祭は17日、花巻市大迫町内川目の同神社(鎌田政典宮司)で行われた。県内外から集まった男衆が五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願い、蘇民袋の争奪戦を繰り広げた。

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 富山県や千葉県、東京都など県外も含めて85人が参加。神事や餅まきに続き、午前10時30分ごろ、上半身裸で境内に集まった男衆の中に蘇民袋が入れられ、荒々しいもみ合いが始まった。

 袋を中心に団子状態の男衆は「ジャッソー」と勇ましい掛け声を上げながら参道を下った。周囲から境内に残る雪や水が掛けられると、背中から湯気が立ち上った。

 約1時間にわたる激闘の末、取り主となったのは紫波町日詰の会社員畠山真さん(39)。今年は1月2日の胡四王(同市)を皮切りに県内9カ所の蘇民祭に参加し、4カ所で取り主になるなど目覚ましい奮闘ぶり。今年最後となる早池峰の取り主は3度目といい、「1年間、家族が健康で過ごすことができればいい」と願っていた。蘇民袋には十二支の焼き印が押された駒365枚と親駒1枚が収められており、取り主に無病息災などの御利益があるとされる。

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