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留学生の同窓会設立へ 岩手大19年度に 国際的ネットワークを構築

同窓会設立に向け、意見交換する卒業生ら

 岩手大(岩渕明学長)は、同大初の「外国人留学生同窓会(仮称)」を設ける。国内外に支部を置き、国際的なネットワークを構築するとともに、大学との連携を促進するのが狙い。2019年度の設立を目指し、留学生OB・OGとの意見交換を行いながら、組織の土台づくりを進めていく。

 同大の同窓会には、学部ごとの4組織のほか、上記の会員と大学で構成する「同窓会連合」があるものの、卒業した外国人留学生だけを対象とした同窓会はない。同大は「留学生」単独の組織をつくることで卒業生のつながりが深まり、特色ある活動もできると考え、設立の方針を固めた。

 17日には盛岡市の同大で懇談会を開催。県内の留学生OB・OGや、大学関係者ら約30人が意見交換した。OB・OGからは交流機会が増えることなどを理由に設立に賛成する声が多く聞かれ、大学関係者からも「在学生の経済支援のため、同窓会で基金をつくっては」といった活動案が出された。

 1998年度に同大大学院を修了した非常勤講師亀田金花さん(52)=中国吉林省出身、同市小鳥沢在住=は「いろいろな人と交流し、大学とのつながりを大事にすることで、多くのアイデアが生まれると思う。少しでも設立の手伝いができれば」と話していた。

 同大は今後、東京、中国、マレーシアなど国内外の約10カ所に同窓会支部を設置する予定。また、公式ホームページ内に卒業生向け連絡先登録ページを開設し、会員獲得につなげる。

 国際連携・広報担当の上村松生副学長は「OB・OGは、留学経験者として何かできないかという意識が強い。交換留学生も対象に含めるなど、門戸を広げながらネットワークを拡大したい」と語っている。

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