34年の歴史に幕 黒石幼稚園 心一つに園歌斉唱【奥州】
園児の減少により2017年度末で閉園する奥州市立黒石幼稚園(渡辺清美園長、園児5人)の閉園式は18日、同市水沢区の同園で行われた。関係者が34年の園史を振り返りながら、子供たちの健やかな成長を祈った。
市や園の職員、園児、保護者、地域住民ら約80人が出席。小沢昌記市長は「ここでの教育が先人の築き上げた文化を伝え、未来を担う若い世代を育ててきたことは地域の誇り。卒園生や地域の皆さまそれぞれの胸に深く刻み込まれ、次代の子供たちに受け継がれたと確信した」と式辞を述べた。
吉田政教育委員長が告辞。渡辺園長は「34年間には語り尽くせない歴史が詰まっており、多くの卒園生や先輩職員の輝かしい実績と伝統が息づいている。黒石幼稚園の子供たちは、明るく素直でみんな仲良し。そして元気いっぱい。本当に幸せです」とこれまでの地域の支えに感謝した。
園児5人と保護者が登壇。それぞれの思い出を胸に「お別れの言葉」を述べ、「キラキラがいっぱい」を歌った。
最後には全員の心を一つに園歌を斉唱、渡辺園長が小沢市長に園旗を返納した。式後には四谷会館に会場を移し、黒石幼稚園閉園事業実行委員会(髙橋力委員長)が「思い出を語る会」を開催。卒園生や歴代PTA会長らが同園での出来事を振り返った。