作品集「いずみ」が40号 水沢読書連絡会 随想や詩、史跡巡り感想も【奥州】
水沢読書連絡会(小野寺寛会長)は、2017年度作品集「いずみ」を発刊した。40号の記念特集号として、会員らによる随想、文芸作品の掲載のほか、文学史跡巡り、講演会など同連絡会の今年度事業を掲載し、盛りだくさんの内容で節目を飾っている。
「いずみ」は、図書館利用者有志らにより1970年4月に発足した同会が2年後に第1号を発刊。会員による編集委員が作製している。
今号はB5判、53ページで、随想、俳句、短歌、川柳、詩については会員ら18人から寄せられたものを掲載。随想では、障害者の子とその母親がそれぞれ作った詩を通して感じた決意、苦労を重ねた母への思い出、少年時代の厳しい体験を通じた不戦平和の誓いなど、筆者それぞれの思いが生き生きと記されている。
また、昨年11月に石川啄木記念館元学芸員の山本玲子さんを迎えて開かれた講演会、同年9月に秋田県横手市の石坂洋次郎記念館などを訪問した第52回文学史跡巡りの概要を掲載。小野寺会長(81)=奥州市水沢区=ら会員、参加者の感想文も紹介している。
このほか、同市の田面木茂樹教育長、及川一康水沢図書館長や歴代館長3人からの寄稿なども掲載した。
400部を作製し、市内図書館や地区センター、県立図書館などに配布。小野寺会長は「40号ということもあって、今までよりも幅と厚みがある質的にも良い文集ができた」と語っている。
問い合わせは小野寺会長=0197(23)7858=へ。