千厩小が開校 声高らかに新校歌【一関】
一関市千厩町の5小学校が統合した新千厩小学校(皆上聖一校長、児童481人)の開校式は9日、同町千厩字上駒場の同校で行われた。児童が未来を切り開く希望に満ちあふれた新校歌を声高らかに歌い、統合した5校の伝統を受け継いで新たな歴史を築き上げていくことを誓った。
式には2~6年生と教職員、市、来賓、地域住民ら関係者約620人が出席。新校旗授与に続き市教委の小菅正晴教育長が告辞を述べた。勝部修市長は、統合した5校をモチーフにした校章と校歌について触れ「新しい校歌と校章に込められた思いを一人ひとりが大切にし、友情を深めながら勉強や運動を頑張ってほしい」とあいさつした。
皆上校長は1974年、学校分離によって上駒場に移転した県立千厩高校で生活を送ったことを紹介し、「希望を胸に新しい学校に足を踏み入れたことを覚えている。皆さんも互いに心通わせ、学び合い、毎日通うことがうれしい、そんな千厩小学校をつくっていこう」と呼び掛けた。
児童を代表し、菅原叶成君(6年)=旧千厩小=は「5校の長い歴史にお別れを告げ、みんなで新しい歴史を築いていけることをうれしく思う。初代最高学年として、千厩小の新しい歴史の一ページにしっかりと足跡を残せるよう自覚と責任を持って行動したい」と決意を述べた。式典の最後には新しい校歌を出席者全員で斉唱した。
新千厩小は、千厩、小梨、清田、奥玉、磐清水の5校が統合して開校。校舎は県立千厩高校跡地に整備された。
momottoメモ
2018年度の新千厩小学校の開校に伴い、千厩、小梨、清田、奥玉、磐清水の5校が1校に統合する。各校の閉校を前に、歴代の児童が築き上げてきた伝統、特色ある取り組みを紹介していく。
(千厩支局・阿部安希子)
【千厩小学校】踊り継いだ鬼剣舞 最高の舞台で締め
【磐清水小学校】30年紡いだ音楽劇 古里への誇り育む
【小梨小学校】歓声響く五訓の森 祭りで感謝伝える
【清田小学校】40年継承 田植踊り 精魂込め最後の舞台
【奥玉小学校】最高の演奏目指す 金管バンド心一つに