北上・西和賀

来春高卒者200人採用 東芝メモリ 20年量産開始に備え

 北上市の北上工業団地に立地する東芝メモリは、2019年高卒者(専門学校など含む)200人を採用する方針を明らかにした。大卒などを合わせた新卒採用規模は370人となる見込みで、20年の量産開始に備える。

 東芝メモリ経営企画部によると、来年度は技術職として高校卒業の200人、大学卒・大学院修了者150人、総務などの事務職の新卒20人の採用を計画。採用は現地子会社の東芝メモリ岩手が担う。新卒のほか、経験者も採用していく考えという。

 三重県四日市市の工場などから300人が北上への異動を予定。新採用と異動者を合わせると、来年度態勢は670人規模と見込まれる。東芝メモリ建設予定地に隣接する東芝子会社のジャパンセミコンダクターからは16年4月の設立時、四日市工場に700人ほどが転籍しており、来年度北上への異動者にも一定数含まれることになりそうだ。

 東芝メモリは2月から建設予定地で造成工事に入っている。投資規模は1兆円を超え、最終的な雇用は1000人規模まで拡大される見通し。

 北上市と近隣市町では人手不足が大きな課題。東芝メモリは既に大卒以上を対象に各地で会社説明会を開いており、広告などでもPRに努めている。今回、高卒も大量採用の方針が示されたことで、北上市をはじめ近隣自治体、本県の今年度高卒予定者の就職戦線に大きな影響を与えそうだ。

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