花巻

賢治作品題材に イーハトーブ館 伊藤さん(東京)が木版画展【花巻】

賢治作品などを題材にした木版画展を開いている伊藤さん

 東京都の版画家伊藤卓美さん(72)による木版画展は、花巻市高松の宮沢賢治イーハトーブ館で開かれている。会場には、童話や農民芸術概論といった著作だけでなく、賢治作品ともゆかりの深い郷土芸能などを題材にした力作がずらりと並び、木版画ならではの優しい味わいで来館者を楽しませている。6月30日まで。

 伊藤さんは、賢治作品を題材にした版画を長年にわたって手掛け、海外でも個展を開いている木版画家。大学のオープンカレッジ講師や賢治生誕100年に合わせたかるた製作などにも取り組み、幅広く活動している。

 賢治の文章に挿絵を組み合わせた絵本風の作品をはじめ、本県の自然や郷土芸能の一場面を描いたものなど約100点を展示。文字と絵の細かさが圧巻の「鹿(しし)踊りのはじまり」版画本、色鮮やかな「イーハトーブ絵図」を収める絵はがき帳といった逸品が目を引く。

 このうち「農民芸術概論『結論』」は、同概論を締めくくる「われらに要るものは銀河を包む透明な意思 巨きな力と熱である」の文章に、銀河を思わせる版画を組み合わせた作品。スケールの大きな絵に力強い筆致の文字を重ねた仕上がりが印象的で、鑑賞者の注目を集めている。

 伊藤さんは「賢治が(作品を生み出した)その時、心の中に何があったか想像するのが面白い。これまでの50年の歩みを見てもらいたい」と話している。今月29日には、伊藤さん手作りの札を使ったかるた会に音楽コンサートを絡めた関連イベントを行う。

 午前8時30分から午後5時まで。問い合わせは同館=0198(31)2116=へ。

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