北上・西和賀

日本刀 美しさは「反り」 市立博物館 実演、基礎講座【北上】

菊池さん(右)の研ぎ実演を見学する参加者

 北上市立花の市立博物館で15日、美術刀剣研磨師菊池真修さん(花巻市)による日本刀剣実演、基礎講座が開かれ、参加者は刀剣の魅力に触れた。

 北上展勝地さくらまつりに合わせ、同館で開催中の「桜花満開刀剣満開・曾田コレクションと岩手ゆかりの刀剣展」(5月6日まで)の一環。刀剣ファンの女性を含む約30人が参加した。

 講座で菊池さんは、古い時代の「太刀」とその後の「刀」の違いに触れ「名乗り合ってから刀を抜き始めたが、時代が変わり馬に乗らなくなり刀も機動性がいいものに変わった」と説明。「江戸時代になると平和になり、刀と脇差しは中身はそれほどではなく外装が派手になった。刀がいらなくなる時代にも、試行錯誤で売ろうとしていた」と解説した。

 岐阜県関市の刀剣研師に弟子入りしていた際に「数ミクロの単位で駄目出しがくる」と、当時を回顧。日本刀の独特の美しさとして「反り」を挙げた。

 菊池さんは実際に日本刀の研ぎを実演し、参加者を魅了。刀剣展のギャラリートークもあり、参加者は名刀をじっくりと鑑賞した。

 30日午後1時30分からも同館で、菊池さんによる2度目の講座を予定。同日午後5時15分からは、専大北上高校郷土芸能部の発表もある。いずれも入場無料。

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