一関・平泉

21日・日本酒フェア 市内4店えりすぐり 16銘柄飲み比べ【一関】

「月1回AKABUの会やってます」と「AKABU結の香」を紹介する小菅代表

 一関市内の酒屋4店舗が選んだ日本酒が楽しめる「いちのせき日本酒フェアvol.4」(一関ルーレット主催)は、21日午後6時から同市大町のなのはなプラザで開かれる。全国各地の酒蔵と付き合いのある酒屋がえりすぐった16銘柄を飲み放題で楽しめる。一関ルーレットの担当佐藤芳則さんは「これまでも日本酒フェアを開催しているが、今回は地元の酒屋さんが扱っている物から選んでもらった。多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。

 佐藤さんは、地域の盛り上げに役立てようと、全国の蔵元からおいしい日本酒を取り寄せてフェアを開催してきた。これまでの参加者から「どこで買えますか」との質問があり、今回の開催に当たって地元の酒屋を回り、お薦めの逸品を紹介することにした。

 参加するのは、コスガ酒店(同市千厩町)、酒のかんりょう(地主町)、酒商さとう屋(宮坂町)、リカーショップコンノ(旭町)。各店から「これ!」という4銘柄を選んでもらった。

 コスガ酒店の小菅紀毅代表が選んだのは「新世代日本酒。若い人にも受け入れられる」をコンセプトにした「AKABU](岩手)、「花邑(はなむら)」(秋田)、「射美(いび)」(岐阜)、「作」(三重)。

 中でも「射美は親子2人で造っている4年前に出合って蔵元を訪ねたのをきっかけに、直取引で月1回入荷している。奪い合いになりますね」と語る。

 酒のかんりょうはタイプが異なる「角右衛門」(秋田)、「出羽桜」(山形)、「開運」(静岡)、「澤屋まつもと」(京都)。コンセプトは「最旬、和食に合わせた。若い女性に飲んでほしい」と神崎良一代表。

 「足を運んで大切な付き合いをしてきた蔵ばかり」で、このうち「澤屋まつもとは飛び込みセールスでうちに来た時には、こちらが自分の足元を固める時期だったので断ったが、数年前に京都に行った時に居酒屋で飲んだ印象が忘れられず、お願いして送ってもらっている」という。

 酒商さとう屋は「膨らみ、柔らかさ、穏やかさ、きれいさの調和」がコンセプトといい、「月弓(げっきゅう)」(福島)、「参乃越州」(新潟)、「獺祭(だっさい)」(山口)、「酔鯨(すいげい)」(高知)の4銘柄。

 同社によると「どの銘柄も個性を主張しながら偏った突出をせずトータルバランスに優れている」日本酒ぞろい。とりわけ「全国日本酒コンテストグランプリ受賞の月弓は香り、うま味、甘みが程よく、切れも良い。グラスに注いで少し時間を置いて飲むとさらにバランスが良くなる。その変化も楽しんでほしい」と太鼓判を押す。

 リカーショップコンノは「冷やでおいしいお酒」をコンセプトに、「陸奥八仙」(青森)、「酉与(酉へんに与)右衛門」(岩手)、「龍蟠(りゅうばん)」(秋田)、「町田酒造」(群馬)を選んだ。

 今野公英店長は「冷酒で香り高いもの。そして日本酒をこれから楽しみたい人のためになるお酒を選んだ」とし、「この中でも『酉与右衛門』が個人的には一押し。面白い。味、ボリュームを一番出すように仕込み、伸び伸びする酒。そして酒好きが引かれる蔵人が造っている」と薦めている。

 同フェアは入場無料。料金は飲み放題で1800円だが、おちょこ10杯分のおちょこチケットは1000円。人数を把握したいので事前予約をと呼び掛ける。問い合わせは佐藤さん=080(9635)3583=へ。

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