北上・西和賀

ラグビーW杯 キャンプ地 北上内定 ウルグアイ代表滞在

ラグビーW杯の公認キャンプ地に決まり、ウルグアイの国旗を前に記者会見する髙橋北上市長
充実の施設で受け入れ

 ラグビーの2019ワールドカップ(W杯)日本大会組織委員会は20日、W杯の公認キャンプ地に内定した59自治体52カ所を発表した。県内からは北上と釜石、宮古、盛岡の4市が内定。北上市は釜石市で試合するウルグアイ(アメリカ地区第2代表、2大会連続4度目出場)のキャンプ地となる。誘致活動に当たってきた北上市は今回の内定を歓迎し、機運醸成や受け入れ態勢に万全を期す考えだ。

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 公認キャンプ地には大会約10日前から期間中、チームが滞在。ウルグアイは初戦の19年9月25日、釜石市鵜住居の会場でフィジーとの対戦が決まっている。今回は釜石市もウルグアイのキャンプ地に内定した。

 北上市は15年、公認キャンプ地に事前登録し16年11月に申請。天然芝4面や体育館などまとまった練習施設のある北上総合運動公園や市内のジム、大人数に対応できる宿泊施設などをアピールしてきた。

 内定を受け、緊急会見した髙橋敏彦市長は「一昨年の国体のように、きちんとおもてなしをしなければと改めて思った。プロモーション、PR効果は大きい。これを通じ、北上を全国に知っていただきたい」と喜びを語った。

 ウルグアイ代表の関係者も3月下旬に視察。髙橋市長は「われわれの施設をじっくり見て、十分耐えられると判断いただいたと思う。釜石へのアクセス(の良さ)も見られたのではないか」と分析した。

 市は今後、組織委員会とキャンプ地契約を締結し、正式に決定する。キャンプの具体的な日程や人数などは未定。

 市は事前キャンプ地の誘致も模索していたが現時点でオファーはなく、公認キャンプ地の受け入れに全力を尽くす。一方で、20年東京五輪のラグビー7人制のキャンプ地誘致も検討。東京五輪のホストタウンに似たW杯地域交流計画(提出済み)にウルグアイは入っていないが、できれば追加申請したい考えだ。

 髙橋市長は「国体も残り1年で火が付いた。いろいろな機会で市民に伝え、機運を盛り上げていきたい」と強調。「今後、国際都市を目指した動きが加速してくるだろう。子供たちを中心に交流する機会を設けられれば」と期待した。

 このほか、未定のアフリカ地区代表の1チームが宮古市と盛岡市、敗者復活予選優勝チームは釜石市、フィジーは宮古市に内定。応募した八幡平市と雫石町は選出されなかった。

 達増拓也知事 公認チームキャンプ地に滞在するチームが、釜石会場の試合で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、内定した自治体との連携を一層密にし、万全の態勢でチームを受け入れたい。

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